口座開設手順
証券会社の選択
これから株式投資を始めようとする時、まずは証券会社に口座を作ることから始まります。
今まで証券会社というものに縁が無かった人にとって、いったいどの会社を選べばよいのか見当がつかないですよね。まずは、証券会社のタイプについてお話しします。
証券会社は大きく分けて「総合証券会社」と「ネット証券会社」に分けられます。
総合証券会社は、有価証券の委託売買、引受、募集、売出、自己売買を行う証券会社のことです。
代表的なものに、みずほ証券、大和証券といった資本金30億円以上の証券会社があります。
総合証券会社では、株取引で迷った時には証券マンが相談に乗ってくれ、アドバイスや情報をもらったりできます。一人で何もかも判断しなくてよいのはメリットですね。
ただ、人件費がかかるため、取引手数料が「ネット証券会社」に比べてとても高いです。
また、証券マンが勧誘してくることもあり、断ることが苦手な人は、買いたくない株を買ってしまうことになるかもしれません。
もう一つのネット証券会社は、店舗を構えずにインターネットのみで株取引を行う証券会社です。
わざわざ窓口に出向く手間も省け、自分の都合に合わせて24時間好きな時間に取引ができます。
担当の証券マンはいませんが、コールセンターに電話をすれば、取引について丁寧に説明してくれますし、
メールでの対応もしてくれます。
ただ、こちらは、パソコンやインターネット回線の調子が悪く、ここぞという時の取引を逃してしまう可能性もあります。
手数料の面だけでいえば、「ネット証券会社」で口座を開設した方がお得に思えます。
ですが、証券会社によってサービスの内容に違いもありますので、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。
ちなみに、ネット証券会社の場合は、口座の管理料が発生せず、複数の口座を持つことも可能です。
自分が利用したいサービスを持つ全ての証券会社の口座を作っておくのもよいと思います。
口座開設の方法
どの証券会社にするかが決まったら、証券会社に資料を請求してください。
資料請求をすると、口座開設申込書が送られてきます。
その申込書に必要事項を書き、必要書類(身分証明書のコピー)を添付して送り返します。
この時、「特定口座」と「一般口座」のどちらにしますか?といった質問事項がありますが、
これは、「特定口座」にして「源泉徴収あり」を選べばよいと思います。
そうすることで、証券会社が税金の計算をし、天引きして税金を納めてくれます。
口座開設申込書を送り返した後、1週間くらいで証券会社から口座開設完了の通知が届き、口座の開設が完了します。
口座に入金
これから株を購入するために、証券会社で開設した口座にお金を振り込みます。
入金方法として「銀行振込」「ATM」「ネット銀行からの入金」の三つの方法があります。
1.銀行口座から振り込む
自分が預金をしている銀行口座から、証券会社が提携している銀行口座に預金を振り込みます。すると、振り込んだ金額を証券会社が口座に振替えてくれます。この方法は、証券会社が振り込み確認を行った後に口座に振り替えるという手順になるため、リアルタイムな入金とはなりません。
2.ATMを使って入金する
証券会社によっては、証券会社が発行しているキャッシュカードを使用して、証券会社のATMやコンビニのATMから口座に直接入金することができるところもあります。ほぼリアルタイムで口座に入金することができます。
3.ネット銀行から入金する
ネット証券と提携している金融機関にネットバンキングの契約をしている人は、証券会社の画面から銀行に入金の指示を出すことにより、リアルタイムで証券会社の口座に入金することができます。