デイトレード
■デイトレードとは?
デイトレードとは、株の売買を1日のうちに終わらせる取引方法のことです。そして、デイトレーダーとは、そのデイトレードを行う投資家のことをいいます。デイトレードは、株だけではなくFX(外国の通貨を売買して利益を得る取引)などに対しても行われます。
現在、インターネットの普及により、個人投資家が株価の動きをリアルタイムで把握できるようになり、短時間で何回も株の売買を行うことができるようになりました。そこで、毎日の利益や損益を確認しながら、少しずつ利益を増やしていく短期投資型のデイトレードが注目されるようになってきたのです。
長期保有株であれば、企業の不祥事、事件、経済状況により、株が大暴落する恐れがありますが、デイトレードの場合は、1日(9時から15時)のうちに株の売買を終了させてしまうので、相場が終わった後の突発的な事件の影響を受けず、大損することのない低リスクの投資法であると言われています。
ですが、株の売買のタイミングというものが、数分、数秒で判断しなければならない時もあり、素早い決断力が必要ですし、儲けを出しても損をしても常に冷静でいられる精神力を持つことが重要になります。
また、デイトレードは、株価100円のものを101円になったところで売るというような儲け方の世界なので、数百万円単位の資金での売買が出来ないのであれば、株取引時の手数料を儲けから差し引くと結果マイナスということも有り得ます。実際に、儲かっている人は10%程度と言われているため、株初心者には、あまりお勧めできません。ある程度、株の売買に慣れてから行うのが良いと思います。
■チャートの利用
長期保有株、デイトレード株、どちらにも言えることですが、利益を出そうとするなら、どのタイミングで売買するかが重要なポイントになります。その判断の手助けをしてくれるのが、「チャート」と呼ばれるグラフ形式になったツールです。チャートからは、株価が上がっている状態、下がっている状態、横ばい状態という、一定の期間内での株価の動きや傾向を読み取ることができます。
チャートには、
・1日の時間帯で株価の動きを見るチャート
・1日の株価の動きを見るチャート
・1週間の株価の動きを見るチャート
・1ヶ月の株価の動きを見るチャート
と4タイプあり、短期・長期での株価の動きを見ることができるようになっています。
このチャートを利用するメリットですが、
例えば、過去の株価の動きの中で、株価が一番高いところと現在の株価を比較し、今株価の上昇が始まったところであれば、もう少し上がる可能性があり、ここで株を買っても儲けは期待できると判断できますし、既に上昇してしまっているところであれば、そろそろ下がる頃だからと高値で買うことを防ぐことができます。
逆に、株価が何度か同じようなところまで下がっているところが底値であり、その底値あたりになる頃まで待てば割安で株を買うことができるということになります。
また、売る時も同様に、底値から○日くらいは株価が上昇する傾向にあると予測できるので、下がる直前に売ることができ、売りのタイミングを逃すのを防ぐこともできます。
ただ、銘柄によっては、株価に一定の規則的な動きが見られないものもありますので、株価の動きがわかりやすい銘柄を選ぶと株を売買する時の失敗が少なくなると思います。
■売買時のルールを作る
株を売買する時は、
・利益または損失が1万円になったところで売ってしまう
・株価が急上昇または急下落している時は買わない
など、自分なりの売買ルールを作り、必ずそれを守ることが大切です。
「もしかして、まだ上がるかも」などと欲を出すと、突然の暴落で痛い目に遭います。
損失を最小限に抑えて投資資金を守るようにしましょう。